ActiveDirectory備忘録3:移行する際のメタデータ削除手順

下記、2つの手順が必要。詳細内容は各項目にて記載

※実行環境はWindows Server 2016。

 

①NTDSオブジェクトの削除

Active Directoryサイトとサービススナップインを使用してNTDSオブジェクトの確認と残メタデータを削除する

 

※全作業を、正常に稼働中の任意の1台DC上から実施する

 

また全てのDC上で以下のコマンドを実行することにより、複製が正常に行われているかを確認可能。同期状態を確認

>repadmin /showrepl

 

【①NTDSオブジェクトの削除 ※ntdsutliコマンドを使用】

>ntdsutil
ntdsutil:metadata cleanup

metadata cleanup:connections ← 接続モードに移行

server connections:connect to server localhost ← 接続先でlocalhostを選択
※「~localhostに接続しました」というメッセージが表示されたらOK
server connections:quit ← モードを抜ける

 

metadata cleanup:select operation target ← オペレーション対象選択モードに移行

 

select operation target:list domains ← 対象のドメインナンバーリストを確認するため
select operation target:select domain {対象ドメインナンバー} ← ドメインを選択


select operation target:list sites ← 対象のサイトナンバーリストを確認するため
select operation target:select site {対象サイトナンバー} ← サイトを選択


select operation target:list servers in site ← 対象のDCサーバリストを確認するため
※サイト内、対象DCのリストが表示されるのでメタデータ削除対象サーバのメンバーナンバーを確認する。
select operation target:select server {対象サーバナンバー}

 

ドメイン、サイト、サーバの選択後、以下のような指定情報が表示される
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
サイト - CN=<サイト名>
ドメイン - <ドメイン名>
サーバー - <CN=削除対象,...>
DSAオブジェクト - CN=NTDS Settings,...
DNSホスト名 - xxx.xxx.xxx.<ドメイン名>
コンピュータオブジェクト - <CN=削除対象,DC=...>
現在の名前付けコンテキストがありません
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

select operation target:quit ← モードから抜ける

metadata cleanup:remove selected server ← 削除実行

 

※[サーバーの構成の削除] ダイアログで、情報と警告を確認し、[はい] をクリックしてサーバーオブジェクトとメタデータを削除。※以下のような警告が表示される
(警告:問題のサーバは既に完全にオフラインになっている必要があり、サービスを再開することはできません。このサーバがオンライン状態に戻った場合、サーバオブジェクトは復元されます。)
※「要素がみつまりません」などのメッセージについてはOK。最後に次のメッセージが表示されれば完了⇒「"削除対象のDC名"をサーバ"localhost"から削除しました」

metadata cleanup:quit ← モードを抜ける
ntdsutil:quit ← モードを抜ける 

 

 ①手順終わり

 

【②Active Directoryサイトとサービススナップインを使用してNTDSオブジェクトの削除確認と残メタデータを削除する】

②複製に使用する接続オブジェクトの削除
 
 Ⅰ:「Active Directoryサイトとサービス」スナップインを起動
 
 Ⅱ:左側表示されているペインより「Sites」⇒「<サイト名>」⇒「Servers」⇒「<DC名(前役割所有者以外のサーバ)>」⇒「NTDS Settings」を選択
  ※右ペインの「レプリケート元サーバー」が、削除対象のDC名となっているオブジェクトであることを確認
 
 Ⅲ:左ペインの「NTDS Settings」を右クリック⇒「すべてのタスク」⇒「レプリケーショントポロジの確認」をクリック
 
 Ⅳ:右ペインにて「最新の情報にて更新」し、削除対象DCとのオブジェクトが削除されていることを確認する
  Ⅰ~Ⅳまでの手順を削除対象の前役割所有者DCを除く全てのDCについて実行する
 
 Ⅴ:左ペインにて「Sites」⇒「<サイト名>」⇒「Servers」⇒「<削除対象DC名(前役割所有者)>」を選択した状態にて右クリック⇒「削除」をクリック。削除して完了

 

 ②手順終わり

 

あとは【削除対象のDNSレコードについても削除】した方がよいといったような話を聞いたが、記事文章が長くなるのと、手順があやふやなため割愛させていただきます。